検査のはなし(フーナーテスト)
少し期間が空いてしまってすみません。
今日はフーナーテストという検査について
お話します。
通常、膣内に射精された精子は、
自力で子宮の入り口(子宮頸部)を通過して、
子宮体部→卵管を通って、
卵子と出会います。
しかし、子宮頸部の分泌粒(おりもの)を
精子が通過出来ない場合があります。
その場合、精子は子宮体部はもちろん
卵管も通れないので、
卵子と出会いづらくなります。
フーナーテストは精子が子宮頸部を
通過できるかどうかの検査です。
方法や検査時期は、
あらかじめエコーで排卵日を予測し、
排卵日当日の朝、性交をし、
2時間から3時間以内に病院へ行き、
おりものを採取して、
顕微鏡でおりものの中で精子が
元気に動いているかを見ます。
(お仕事の都合などで朝が難しい場合、
性交から所定時間内に行けるのであれば
午後などでも大丈夫だと思います。)
おりものの中で精子が元気に動いていれば、
自由に子宮内に入っていけるものとみなされ
良好。動いていなければ不良。
と判定されます。
不良の場合、
①子宮頸部に精子を阻害する物質がある。
(阻害する状態にある)
②女性の血液中に抗精子抗体が存在する。
ということが考えられます。
いずれの場合でも、その後の治療方法が
確立されているので、ご安心を。
検査費用は病院にもよりますが、
3,000~4,000円位だと思います。